収獲・加工体験施設のオープンに向けての趣意書

㈱コ・ファーミング新所及び新所地域農村交流等活性化協議会では
農山村漁村振興交付金(1/2補助)に応募をして、収獲・加工体験施設のオープンに向けて道筋をつけようと考えています。

さらにおって、借入により古民家を改装して農家民宿の開設も準備中です。
そのための増資、連携先を求めるために、冗長な記述で申し訳ありませんが、収獲・加工体験施設のオープンに向けての趣意書を公開させていただきます。

<地区の現状・課題>
■新所地区の成り立ちと農業
(農地)
・湖西市は市内に東海道線の駅を3つ持ち、それぞれの駅周辺と新たに造成予定の工業用地が市街化区域である以外の面積はすべて市街化調整区域となっている。
・湖西市新所地区は、市街化調整区域であるが、800戸ほどの世帯が暮らしており、市内に4か所ある大規模既存集落の一つと位置付けられている。
・湖西市新所地区には、浜名湖の恵みとともに古くから集落が形成され、南側の浜名湖に面したところに人家があり北側の山を切り開いたところに農地が広がっている。
・昭和40年代、50年代、60年代に構造改善事業を繰り返して農地が区画整理され、農業用水などが整備された優良農地が広がっている。

(農業の兼業化の進展)
・湖西市は工業の町として製造業企業の工場が立地し、多くの雇用が生まれ、新所地域からは4~5kmの範囲に、JRの駅とともに勤務しやすい工場があるため、農業の兼業化が進んだ。
・残った専業農家は施設園芸が中心であり、それぞれの規模拡大があっても農地拡大は限定的という側面があり、多くの農地は、工場勤務と両立する兼業農家により維持されてきた。
・現在は工場勤務世代の農業が減少し、工場勤務を勤め上げたシニア層が新所の農業の中心で、この世代の高齢化が進むと農業を維持する後継者がいなくなる状況である。
(村落史)
・東海道線が明治21年に開通したばかりの明治23年(西暦1890年、126年前)の地図を見ると、湖西市内には江戸時代から新居の関所により宿場町として栄えた「新居」があるが、これに並ぶ人口集積地が「新所」だったことがわかる。
・明治初期には浜松の堀留運河から新所港まで蒸気船の定期便があり、昭和21年に東海道線が開通するまで海運で栄えていた。
・新たに東海道線の駅ができて発展した鷲津や新所原をはじめ、周りは大きく変わったが、新所の集落の様子などは、おそらくこの明治の頃とあまり変わっていないこともあり、歴史を掘りおこせる題材も多く揃っている。

■浜名湖西岸と水辺
(浜名湖西岸の現在と今後)
・街道的には、新所地区の南には東海道、北には姫街道が走っており、それぞれと接する湖西市新居地区、浜松市北区三ケ日地区は市街化区域でもあり、宿泊や外食の施設が並び交流が起こってきた。
・街道沿いの街も旧来の誘客は曲がり角を過ぎ、この現代に改めて自らの価値をどのように再構築させようかと模索中である。
・浜名湖西岸は、農業振興のために市街化調整区域として市街化を制限され昭和の時代の環境が温存されたため、浜名湖の水辺に直接降りられる貴重なアクセス地が数多く存在する。
・その中で、これまで調整区域のために誘客とは無縁であった、新所地区をはじめとした西岸のいくつかの集落を協力相手に加えて広域的にこの地域の魅力を高めていこうという機運が高まっている。
・開発の手が及んでいないため、市街化調整区域であるという問題を克服できれば、今後各地から多くの来訪者を招ける可能性を秘めており、浜名湖西岸での連携は再活性化の鍵を握っている。
・2021年に移転の完了が予定されている現湖西警察署庁舎は、建設後約四十年が経過をして役目を終える。新居町駅にも近く、浜名湖にも直接出られるロケーションであるので、行政の理解が必要だが一定の改修を行って誘客施設となることが期待される。浜名湖西岸への玄関口となりうるロケーションを持っており、湖上交通によりわが新所やさらに三ケ日や気賀などの奥浜名湖へも誘導できる。
・新所地区は西岸の中央近くに位置し、平成29年30年に取り組ませていただいた農泊事業により浜名湖西岸の近隣地域とのネットワークも形成されつつあるので、率先して、この連携をさらに深めていきたい。

(水辺の魅力)
・以前は、浜名湖岸は子供たちの自由な遊び場であった。
・水辺での接し方が自然に身に着く環境にない現代においては、親子で水辺に接する機会を作ってあげないと、水辺は危険な場所として敬遠される傾向にある。
・子どもの時代に水辺に接しないと大人になって身近に感じられなくなる懸念もあり、日本の代表食材が揃う「海の幸」を実体験とともに愛する体験は重要である。
・簡単な体験施設があることで、浜名湖をぐっと身近に感じてもらえる可能性がある。

(女河浦元気プロジェクト)
・当地域には浜名湖と親しめる環境として特に先人が着目して整備した女河浦の海岸があり、女河浦の復活を待ち望む地域団体の存在もある。
・現在は、海岸最北部の一部が海水浴場として活用されている以外は、小規模農地の密集地で、既に長い間すべての農地が耕作放棄されてきたため、荒涼とした無管理地帯となっている。
・この地域のシンボルである「女河浦」を自然を残す形で活性化させようと、地元有志により「女河浦元気プロジェクト」が設立された。
・この活動は、ここを「里山」「里海」を活かした体験活動のできるフィールドにとしていくことで、地域の活性化を図ろうとしている。
・放置されてきたために負の財産になっているものを地域の総意で地域の資源として見直していこうとするものである。
・同様に今後地区内で大きな問題となっていく空き家、耕作放棄地なども同様に価値のある財産に転換していく道を模索する契機となることを目指している。

■市街化調整区域で集客を目指す6次産業化の取り組み
(市街化調整区域の施設的な制約)
・市街化調整区域は、都市計画区域外と比べて、市街地に隣接している農山漁村という有利なロケーションを持っている反面、現代においては法的制限に苦しんでいる。
・農業、漁業の衰退とともに集落の行先が見えないのが現状である。
・新所地域に立ち上げようとしている体験施設を契機に、全国の1割ともいえる人口を擁している市街化調整区域のⅤ字回服のためにモデルとなるような取り組みにしていきたい。
・2016年12月に国土交通省が「開発許可制度運用指針」を一部改正したことにより、市街化調整区域での用途変更が認められやすくなる道筋ができた。これは、市街化調整区域における空き家対策によるものだが、調整区域にとっては、食事、宿泊の提供の可能性が広がる福音である。ただし、開発許可を行うのは自治体であり、審査基準の改定などを考えると一定の時間がかかるとともに、これまで施設の無い調整期区域にとっては、集客を行ってきた経験がなく、実績がないという現実的な壁もある。
・調整区域に立ち上げられないものの代表として宿泊施設と食事施設があるが、前述の指針改正により、農家住宅だった空き家をカフェやレストラン、民泊施設などへ用途変更しやすくする方向への開発許可基準の変更を行う自治体が増えてきている。
・この潮流を前提とした取り組みとして、当地域では、体験施設と民泊施設の開設を検討している。その契機として本交付金による体験施設立ち上げへの補助をお願いするものである。

(6次産業化の必要性)
・1次産品を直接消費者に届けるには、大きな物流を頼らざるを得ないが、現在の環境下では収入を上げる農業が難しく、高齢化・後継者不足により静かに終息に向かっている。
・2次産業、3次産業のパートナーとともに形成するサプライチェーンを検討すると、農業者の収入増につなげていくのがなかなか難しいと感じることが多い。6次産業化により顧客層に直接農産品や加工品を届けることの重要性がますます高まっていると感じる。
・市街化調整区域では、6次産業化への取組の道筋を険しくする施設的な制約もあり、一次産業の低迷がさらに深刻になっていると感じる。
・地域単位で行うには、土産物の延長となるような新たな物流で、小規模ながらも地元色の強いものを直接消費者に届ける6次産業化の取組が適していると感じている。
・日持ちのする海産物は、菓子類に次いで土産品として使われやすいものであり、当地域の魅力を伝える大きな武器にもなりうる。
・新所地域では、特に賞味期限までの期間を稼ぐ意味でも、地域のPRとなる加工品を製造する2次産業と、直接消費者に届ける3次産業を立ち上げるべく取り組もうとしている。

(6次産業化と受け入れ施設)
・3次産業は、この地域に訪れて消費していただくことに主眼を置いている。それは、1回の宿泊で大きな収入を期待する農泊ではなく、「第二のふるさと」としての魅力を高め、来訪頻度を増やすような取り組みである。都会から定期的に逃げ出してリフレッシュしたい方向けの受け皿を作るものである。
・調整区域の制約上、2年間、施設未整備の中、農泊事業に取り組んできたが、この地域を「第二のふるさと」として定期的に訪れるユーザーをふやしていくことに手ごたえを感じている。さらにこの取り組みを力強いものにしていくために、受け入れ施設、拠点の存在は不可欠である。

(新規施設開設の呼び水)
・前述のとおり調整区域では施設的な制約が大きく、施設と絡めた3次産業を立ち上げるのが難しかったが、徐々に国土交通省の政策の方向が末端の地方の自治体まで浸透していくであろう。
・今後の地元自治体の開発許可基準の扱いの変更を待って、これまで開設することができなかった農家レストランや、農家民泊などの開設が可能になっていくと考えられる。
・現制度でも開設可能なこの体験施設で加工品を紹介しながら食事の提供など試行を行っていくことが、新規施設開設の呼び水になっていくことが期待される。

■海の幸、里の幸を提供する水辺の受け入れ施設
(水辺の受け入れ施設)
・平成29年30年の2年間、農山村漁村振興交付金をいただき農泊事業を行った。漁港に設置された公民館を使い、主に親子向けに、水辺体験やSUP、カヤック体験を行った。
・女河浦海水浴場では、9月~11月にダンボールボートレース、竹の筏づくり、ダブルハルカヌー乗船、ハゼ釣りなどを行い、我々が子供のころ味わった喜びを再現できた。海水浴シーズンの7,8月のみ仮設トイレが設置されているが、シーズン期間外の誘客をできたのは仮設トイレをレンタルできたおかげであった。
・公民館の利用は本来目的と違うために時限的に実施してきたし、期間外の海水浴場への誘客は交付金あればこその面もあった。
大きな満足を得られる手ごたえを得たし、水辺にアクセスできる貴重なロケーションを有しているこの地には常設の体験施設設置の可能性を実感した。

(半農半漁の特長を活かす)
・ユネスコに無形文化遺産として登録された「和食」の特徴の一つとして「身近な食材をおいしくいただく」という習慣も注目を集めている。
・日本が、海岸に出れば多種類の魚介や海藻類が豊富に採れる、という海に囲まれた島国であったことは、周りの自然を尊重し自然の味を活かす料理が生まれ育まれた一因である。
・さらに日本の野や山で採れる山菜・野菜の豊かさは その種類300種を数えるとのことである。
・身近な食材で食事を作ることこそ日本の文化であることを考えると、収穫から味わうことを続けていくことには大きな意味がある。
・輸入も含め生鮮食品の入手コストが下がるに従い、身の回りの食材を上手に食べることの重要度が下がっている現代だからこそなおさらである。
・当地域は、半農半漁を生業として、海に囲まれた日本の自然の営みを享受してきているが、現在もそれができる地域は、数少ない。
・農業、水産業ともに業として縦割りになってしまっている中、身近な食材として、海の幸、里の幸を両方収獲から体験させられるサービスは貴重である。和食の由来からも、それこそが日本の独特な文化を表すものといえる。

(海の幸、里の幸の提供)
・海の幸を水辺体験と併せて味わうことができる施設を立ち上げれば、農業体験により里の幸も併せて味わっていただくことがこの地域では可能である。
・運営上も、農業加工品販売により一定収入をあげながら施設運営することができる。
・新所地域は、専業農家、専業漁家中心の地域でないので、農場や漁場が営業エリアという意識が薄く、外部からの人々を受け入れる心理的ハードルが低い。
・農地は高度成長期に構造改善事業で圃場整備されたものであるが、現在は企業を勤め上げた方が中心に農地を維持管理しているので体験農業に関して理解がある、という好環境がある
・新所地域の主な農家には、今年度の農泊事業でアンケート調査の機会に、㈱コ・ファーミング新所の予定している取組への協力依頼を行っており、オール新所で取り組む体制は整っている。
・漁業に置いても、新所地域は漁港を持ちながらも専業漁家が少なく、一般客の方の招き入れに対しては抵抗が少ない。
以前から、あさり、牡蠣、釣り餌などの採取に外部から訪れる方は常に存在してきたという、水辺の漁場の環境が大きく影響しているといえる。
・ごみしか残していかないこれまでの来訪者を、お金を落としていく来訪者に移行させていく取り組みに関しては地域の理解を得やすい環境にある。
・浜名湖内とはいえ岸から相当の距離がある漁場に船で訪れる漁業体験は、漁業者の理解と負担が必要で、業として行うことに浜名漁協の制約も大きいのでなかなか難しい。
また、漁業者も高齢化し、漁業者を通じて入手する海産物は、東海道の大都市圏に直接運ぶことに主眼を置いた流通の中で営まれている中で漁業者との連携は難しい。
・そこで、海の幸を味わっていただくには、漁業権を侵さない範囲で漁業者の力を借りずにできる体験メニューを充実させていくことが重要である。
・浜名湖の恵みにより、釣りを始め、わかめ、牡蠣の収穫など、他の海域と比べて制限内でできる体験も多い。また、市場に出ない雑魚を入手できるという好環境にもある。

<課題に対する対応>
■施設の計画
(水辺の受け入れ施設)
・海の幸、里の幸を提供する水辺の受け入れ施設を立ち上げたい。
・この2年間、新所地域農村交流等活性化協議会として行ってきた農泊事業の中核機関である㈱コ・ファーミング新所が施設の運営を行う。
・現建物は、線引き前の昭和46年に建てられたおり、既存の用途(研修施設)を持った建物のため、用途変更なしに体験施設には改装可能である。
・また名義は㈱コ・ファーミング新所の株主、役員になっているが、法人名義への書き換えも了解済みである。

(農家民宿の予定)
・さらに近隣に古民家を活用した農家民宿をスタートさせようとしている。
・新所集落の発祥ともゆかりがある八幡宮に隣接する3000㎡近い敷地に建つ古民家である。
・昨年8月に湖西市長同席の下、地権者から賃貸借契約の方向で使用することの許可を得た。
・これから取り組む農家民宿の利用を下支えするためも今回の体験施設を先行して開設する。

■体験施設、加工拠点の整備
(誘客と食事の提供)
・体験施設では、当地域ならではの、浜名湖の水辺体験と、農水産物の収穫から加工を体験していただくとともに、保健所の許可を得ることにより、食材の提供を行う。
・体験に訪れる方には、農家民宿開設までは連携先の宿泊施設を紹介するとともに、連携先とともに満足の行く食事を提供する。
・昨年より全戸配布の回覧板で新所地区内にもてなしの協力を呼びかけている。
・この地域で完結できる農産、水産加工品を生産し、連携先の首都圏の飲食業や、まるしぇ主催者、料理教室主催者を通じて紹介いただき、インビテーションカードのように都会に届ける。
・自ら首都圏のマルシェに定期的に出店するために首都圏の連携先と協力してアルバイトのスタッフなど体制を整える。

(加工拠点)
・今後の可能性が広がっていくのに備えて、首都圏の提携先などで当地域の簡易な加工品を販売いただくことにより、当地域に訪れるユーザーを増やしていく取り組みを行っていく。
・当地域は浜名湖のロケーションとともに、農業、漁業の加工品のビジネス化について優位な立地条件を有するので、手軽に立ち寄れる距離にある首都圏、中京圏、関西圏などからの誘客と加工品の販路を作ることを並行して行っていく。
・そのためにも、体験施設には加工場も併設整備し、都会のユーザーへのインビテーションとしてこの地域の加工食品を都会で紹介していきたい。
・乾燥させることや糖度、塩度を増すことによって賞味期限を稼ぐ加工品を製造する加工場所を用意し、加工業と集客・体験を両輪で運営していきたい。この加工食品には、干したり塩にしただけの保存可能な農産物、水産物も含む。

(スローフードと加工)
・都会からの来訪者と接すると「スローフード」を望んでいることを感じる。
・スローフード・ムーヴメントは、1980年代半ばにイタリアで始まった国際的な運動で、各地域の風土や伝統に根づいた多様な食のあり方を保護・推奨しようとするものである。
・もともと多様な風土にそれぞれの食生活、嗜好、気候に適した豊富な食材、調理法を有する日本の食文化に相通じるので、我々が届けたい産物もあえて「スローフード」と呼ぶ。
・「スローフード」としてバラエティ豊かな地域の食を愉しんでいただくために、獲れた水産物、採れた農産物を日持ちするよう、ある程度の加工が必要である。
・古い日本の文化を伝えようとすると保存食になるという側面もある。

■運営計画
(運営方針)
・定期的なイベント開催による参加費収入と加工品の販売収入により、施設運営を持続的に行っていきたい。
・少なくとも、さつまいも加工に関しては計画できる販路がある。首都圏、近隣に販売拠点を持つ「芋研」へは現在生芋を納品しているが、焼き芋、干し芋への展開を検討していきたい。
・サツマイモ生産も地元農家との連携により拡大すべく、今年度の農泊事業でアンケート調査を行い、その中からいくつかの連携先が生まれようとしている。
・また、体験施設、加工所の営業には地元居住者からのアルバイト参加を予定している。
・㈱コ・ファーミング新所は、新所区民に支えられる会社を目指しており、地域活性化と雇用、収入増に貢献していきたい。
・収入を安定させ、開設予定の古民家の農家民宿の運営にも資金的な目途をつけていきたい。
・農家民宿開設時には、大きな改装費用も必要となるので日本政策金融公庫からの借り入れを予定している。

(体制)
・㈱コ・ファーミング新所は、首都圏他の新規協力先との連携を深めるために増資を行う。
・この原資により、体験加工施設の改装の自己負担分の手当とスタッフの増強を行っていく。
・基本となる2年間の農泊事業運営を共にしてきたスタッフとともに、地元居住者のアルバイト、首都圏での販売を担うアルバイトの雇用を検討している。
・地元からの誘客体制は、2年間参加した「浜名湖おんぱく」のスタッフ及びパートナーの店舗関係者などと連携して浜名湖西岸のネットワークを維持していく予定である。

※詳細はおって記述

■提供するプログラム
(1~3月)
牡蠣収獲、焼き牡蠣・蒸し牡蠣・牡蠣フライづくり
 浜名湖西岸では岸から簡単な装備で牡蠣を収穫することができる
 焼き干し牡蠣の土産化への取り組みと並行して行う

(1~3月)
レモン・甘夏の収穫とシロップ漬けづくり
 柑橘のシロップ漬けの土産化への取り組みと並行して行う

(2~3月)
わかめ収穫、わかめしゃぶしゃぶ・ワカメてんぷらづくり
 浜名湖西岸では岸から簡単な装備でワカメを収穫することができる
 塩蔵ワカメ、茹で干しワカメの土産化への取り組みと並行して行う

(4月~6月)
タケノコ掘り、アサリ掘り
タケノコならぬ竹の中学生揚げ物づくり
 親子向け里山里海体験で、 タケノコが中学生くらいに半分竹になりかけたところを収獲して茹でずに揚げ物にするプログラムが好評だった
 アサリ掘りは親子向けに無敵のコンテンツであった 
 茹でタケノコの瓶詰めの土産化への取り組みと並行して行う
 
(4月~12月)
雑魚の練り物づくり
 浜名湖では角立て網(かくだてあみ)にかかる市場に出ない雑魚の入手をしやすい環境にある。
 雑魚をそのまま揚げて食べるのと並行して、ミンチにしたものを揚げてねりものを作る体験を行う。
 ますます機会が少なくなっている魚をさばく体験は親子向けに大変好評であった。

(6月~9月)
水辺体験とSUP・カヤック体験
 インストラクターによるSUPヨガなども検討

(9月~11月)
ハゼ釣り、ハゼの焼き干し作り、味噌汁づくり
 子供に釣りをさせるのは岸からのハゼ釣りが一番であり無敵のコンテンツである。
 釣ったはぜを揚げて食べるのと並行して、ハゼ出汁を使って、味噌汁を体験する。
 はぜをゆっくり焼いて干して作る「はぜの焼き干し」は高級なだしを取ることができる。
 はぜ焼き干しの土産化への取り組みと並行して行う

(9月~11月)
芋ほり、焼き芋・フライドスウィートポテトづくり
 焼き芋土産化への取り組みと並行して行う

(12月~3月)
干し芋づくり
芋けんぴ、大学芋づくり
 干し芋土産化への取り組みと並行して行う

(周年プログラム)
・ドライフラワー
  加工品の一つとして年間通じて施設の装飾用や都会へのインビテーションカードとしての販売用のものを生産する
・野草の揚げ物

(体験研修プログラム)
・干し野菜研修 
・大豆から味噌作りの研修
・小麦からパン作りの研修
・そばからそば作りの研修
・海水から塩づくりの研修


■今後の展開、目指すところ
・新所地域が目指すのは、定期的に訪れたくなるような場をつくることである。
・最終的には移住・定住していただくことが最大の期待だが、まずは交流人口となっていただくことを目指し、観光目的というよりサテライト・多拠点居住先としての魅力を高めていきたい。
・そのためにも、ここで生産したものは都会に送り食べてもらう、そして今度は自分で作りたくなり、体験しに訪れるというサイクルを作っていきたい。
・体験プログラムの提供を通じて、地産地消は無敵のコンテンツであることを確信した。
・この収獲・加工体験施設と農家民宿により、真の調整区域の再生策を始動させ、当地域の水辺の魅力を使って、農家、漁家の営みを生き残りの方向に転換していきたい。
収獲・加工体験施設のオープンに向けての趣意書


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