イモのつるの蒸し焼き

サツマイモ収穫を終えた畑に大量に残っている「つる」を蒸し焼きしております。
もちろん消防署に届出をしてやっております。
3日目になりますが、今日は風が強くて、途中で中止勧告をいただいたのでやめました。自然には逆らえません。

手間がかかりますが、土づくりという意味では、つるを燃やしてしまうより、また、つるをそのまますきこんでしまうより
蒸し焼き=つるの炭づくり=草木灰を多く作るこの方法がいいはずなのです。

土づくりにはいろいろな流儀があることを実感しますが、深く研究していない私にも納得できやすく、すんなり受け入れられる理屈なのでこのやり方をやってみることにしました。

請け売りですが下記の理屈です。

・イモにはどんな肥料よりイモ自身が形成されている金属元素が土中から吸収できることが望ましい。
・イモのつるを炭化することによって、たとえばカリウム金属元素が不安定な状態で土に残り、土の中で金属元素は徐々にイオン化するため、翌年の苗が吸収できる。
・つるをそのまますきこむと3年かけてカリウム金属元素ができるが、炭化することにより翌年から吸収できるカリウム金属元素ができる。

・炭化して草木灰を多く残すためには、最もゆっくり燃やした場合にもとの体積の6%程度が得られるとのこと。強く燃焼させた場合はほとんど灰が残らない。
・よって金属元素を残すためにはゆっくり燃やせる蒸し焼きがよい。
・また、炭は土の物理性を改善する。より粗い穴を持つ柔らかい炭には、特に微生物が住みやすい。

蒸し焼きは穴を掘って、乾いた竹などを穴に入れて燃やした火力を使います。
つるを徐々に投入してじわじわ燃やします。
上から段ボールやトタンをかぶせてさらに土をかぶせます。

こんな感じで煙が出ます。
イモのつるの蒸し焼き

近くの先輩農家さんからトタンをいただけたので今日からトタンで蒸し焼きしています。
イモのつるの蒸し焼き

なんにつけ、バイオマスが炭化するときに出るにおいは、個人的にとても好きなにおいです。
懐かしい感じがします。

理想的な炭はこんな感じかな。
根拠はありません。自己満足です。
イモのつるの蒸し焼き

これは燃えすぎかな。
イモのつるの蒸し焼き

これは生ぬるいかな。
イモのつるの蒸し焼き

果敢に煙に近づくハクセキレイ。
新所は海辺なので夏場はセグロセキレイが多いのですが
ここに現れるのは街中でもよく見られるハクセキレイ。
イモのつるの蒸し焼き
イモのつるの蒸し焼き


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この記事へのコメント
 きのうあることで鈴木清一さんとアクトで出会い、酒を酌み交わしましたら、

「夏目さんに先日お会いしました」とおっしゃってました。「またシンジョの
援農で会いましょう」と言い交わして別れました。彼とかうちの次男坊主など、
かなり戦力になろうかと思います。是非、導いてやって下さい。少し遠いですが、貸し農園事業などの展開が動き出したら、連絡下さい。よろしく。

 
Posted by 平松ゲキト at 2017年01月14日 19:54
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