パンパスと家族農業

パンパスグラスをご存知ですか?
こんな感じに育った穂が生け花用や装飾用に使われます。
パンパスと家族農業
シンジョではあじさいロードのバックにもパンパス畑が広がります。
パンパスと家族農業

実は全国のパンパスグラスの需要の大半をシンジョの家族農業が担っているんです。
夏場の刈り取り、出荷だけは非常に大変ですが、それ以外の時期はほぼ手をかける必要がないのが特長です。
それでもパンパスグラスの面積あたり収入は、私が今年から始めたさつまいも栽培より数段高いはずです。
農協の長年の努力でこのニッチな市場をしっかりおさえているようです。
ただ夏場の重労働に耐えられる規模が小さいため、それぞれの農家の栽培面積は小さく、その代わりに70軒ほどの農家が栽培しているようです。

農作物ってたいがい忙しいピークを乗り越えられる規模でやるしかないのですよね。
さつまいも栽培のピークを個人で乗り越えられる規模はどのくらいでしょうか。
個人的には1回目の忙しいピークの苗挿しのゴールが見えてきたところで、1.2haって個人だと限界に近いところではないかと感じています。

さて、国連は2014年を「国際家族農業年」と定めておりました。
この年は、
「国際家族農業年に考える-「脱成長」勉強会」
「国際家族農業年から始まる小規模家族農業の道」
などいろんな議論が投げかけられたようです。
この中に出てくる、比較可能な世界の81カ国のデータに基づく統計によると、世界の農家の圧倒的多数は小規模・家族経営なのだそうです。
農地面積が1ha未満の農家が75%を占めるとのことであり、私のサツマイモは1年目から世界の25%に入ってしまっているようです。
ちなみに2ヘクタール以下が世界の85%を占めています。5ヘクタール以下ならば95%に達します。南の世界ばかりでなく、EUでも10ヘクタール以下が80%を占めます。

これからシンジョに移住してきて農と関わりながら家族農業生活をするとしたら・・・
私は現実的に2つのプランをお勧めしたいです。

一つは、堅実な「第二種兼業農家から」プランです。
衰退が目前に迫っているものの湖西の製造業は、今なら雇用があります。
賃金収入を得ながら、土地を借りて自家消費用から農業を始め、徐々に規模を拡大しながら、商品作物を探りトライし、農業起業のタイミングを図ります。

もう一つは「季節労働+支出削減」プランです。
パンパス畑を頑張れるぎりぎりまで借ります。
さらにパンパスグラスの現金収入だけで暮らせるぐらいに、パーマカルチャー的自給自足生活を極めます。
パンパス栽培にかかる年間労働時間は極めて短いため、相当なことができると思います。
新所は自給自足生活のためのポテンシャルは高い地域だと思います。

いずれも、シンジョのおかれる環境や立地の特長を最大限生かしております。(自画自賛)
こんなプランに乗りたい方がおられたら全面的にバックアップいたします。


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この記事へのコメント
 宏城がいつも大変お世話になっています。今回もありがとうございました。
私(平松激人)6年間も湖西高校に勤務しながら、新所のことは何一つ知らぬままに
うち過ぎていたことを思いだします。
 雅兄が踏み切った専業農家への道が、所期の形で順調に広がっていくことに
多大の関心を寄せています。必ずや企図が成功することでしょう。今後とも、私の
年齢で何か資することがあらば、是非お役に立ちたいと考えています。
 サツマイモの植え付けは、大変でしたが、他では味わえない充実感が得られました。
若ければ、私も専業農家になるべく挑戦したい思いで一杯です。高齢者ながら、高齢者
ならではの役割があるのではないかと信じています。
 家庭菜園を30年くらい、浜松の北にある大原町で、30年来続けていて、実力が伴わない
農業もどき活動を,毎年続けております。
 雅兄の新しい形の一般人に呼びかけていく取り組みには、今後関心を向けてくれる
人が増えるだろうと予測しています。苗差し活動を体験して、(やっぱりおもしろいや)って体感しました。今後、散水・苗上げ、芋掘りときつい作業が欠かせないでしょうが、呼びかけて下されば、参画したいと望んであおります。パンパス栽培農業のことも新鮮に読みました。
 宏城が新所を音ずっる機会が増えるらしいですね。それも私たちには喜びなのです。
新所での古民家でいい物件が見つかるといいですね。ご苦労をおかけしますが、また
情報等宏城に伝えて下さい。
 二日我が家に滞在して、自宅に帰った宏城が遭遇したのは愛犬小太郎の絶命でした。
家族にかわいがられ、良き潤滑油となって存在した小太郎の死は、無念でなりません。
それでも14年の長命を全うしたことで、よしとせねばなりません。イギリスに出張中の
上の孫はことのほ小太郎をしていたので、悲嘆することでしょうが、命あるものの死から
何かを感得できることでしょう。今は馬ばかり世話していますが、馬の死にもこれから
多数回出会うことでしょう。
 宏城のこと、これからもお支えよろしくお願いいたします。
 清美さんにもよろしくお伝え下さい。

 夏目和久様                     平松 激人
Posted by 平松 激人 at 2016年08月01日 15:01
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